なんてったってアイドル

かのひとに贈れつきることなく豊かな花と果実を

泣きながらAnswerとノスタルジアから汲み取った関ジャニ∞の勇姿


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関ジャニ’sエイターテインメントジャム 名古屋公演8/4.5.6に参戦してきました。素敵なご縁があり福岡公演9/10も参戦予定ですが、今現在での私の心境を綴ります。(ライブの感想はツアー最終日に書き書きします)

 

ジャム 著名な方からたくさんの楽曲提供を受け、メンバーの豊富すぎる才能が溢れているこのアルバム。ツアーも〆に迫るライブも含め、ユニット曲である『Answer』『ノスタルジア』についてちょっとだけ考察してみました。ライブで印象的だったのと、アルバムを初めて聴いた時もやっぱりこの2曲がすごく響いたので。私なりの解釈です。150万人いれば150万通りの考え方があると思うので、温かい目でおめ通しいただければと思います。妄想入ってます。※妄想入ってます

 

Answer

三馬鹿のユニット曲。作詞:横山裕/渋谷すばる/村上信五 作曲:渋谷すばる 編曲:渋谷すばる/平出悟

 

編曲まで携わっているすばるくん、相当な想いを込めた楽曲なのだと思います。ここでもすばるくんの音楽の神に愛された力が発揮されているのは言わずもがな、3人で詞を書いたという事実に震えます。

 

見えてきたもの 見えなかったもの 無駄なもの削ぎ落として

 

歌い出しのこの歌詞の前半「見えてきたもの 見えなかったもの」は歌詞案を出したとき、3人とも同じフレーズを出していたそう。 “今まで見えなかったものが見えてきた“ きっとそれは、彼らが大人になって、昔より大きくなって、たくさんの経験をして得た、彼らの人生の数値でもあると思う。人生を数値化するのはすきじゃないけど、そういう見方をすると、彼らはきっと膨大な数のものが見えるようになったんじゃないかな。でも、見えたものは良いものや嬉しいものだけじゃなくて、悪いものや悔しいものもあると思う。善し悪し全て込みで、見えてきたもの。そして、結局今の時点ではまだ見えなかったものは、またいつか見られるはずだ。それまでは、無駄な詮索はしない。見えてくるまで、俺らは待つ。またもがきながら。そう語りかけているような気がする。見えてきたものと見えなかったものを総合して、無駄なものは削ぎ落とそう、というシンプルだけど深い歌詞。

 

そこから、無駄なものを削ぎ落とした結果

 

軽くなったから 重いもんでも 少しは背負えるかな

 

うん。三馬鹿らしい歌詞。私の勝手な考察では、これは年下組に対して “背負えるかな“ と言っている気がする。“背負えるかな“ というか、“背負ったるで〜“ くらいな感じ。三馬鹿らしいというのは、関ジャニ∞のなかでの彼らの立ち位置。Jr時代から関西の先頭をきっていた3人。誰でも当たり前だけれど、昔は余裕がなくてなかなかメンバーのことまで手が回らなかった時期もあったと思う。とにかく〈売れよう〉と駆け足だった頃は特に。自分のことで精一杯で。でも、きっとどこかのタイミングで “俺らがやらな“ という意識が芽生えたんだと思う。もちろん、Jr時代からそういう意識はあったと思うけれど、無駄なものを削ぎ落としてようやく余裕ができたから、じゃあそこからどうするか?ってなったとき関ジャニ∞をひっぱるんは俺らや」という率先垂範が動き出した

 

別の見方をすると、重いもの=関ジャニ∞の新たな武器。その一つがバンドだったり、ロックフェスに出ることだったり、バラエティ色の強いグループだけれど「俺らこんなカッコイイことできるんやで!」と何か話題性のあるもの。関ジャニ∞が目指す方向を見つけ出して、挑戦する力。新しいことにチャレンジするのは難しいけれど、無駄なものを削ぎ落としたら、そのチャンスが広がった。そういった武器を手にして、世間に挑む心持ちだったりするのかもしれない。そこに、“少しは“ という表現を付け加えてるのが彼ららしいなとも感じる。

 

ここまで何を どれだけやった 分かる今の自分が

恥をかき捨て 恥をかき集め 力抜いて笑った

 

ここでもう号泣(泣)「今の自分」とフレーズを入れることにより、時系列が現在になり主語がこの歌を作った今の彼らだと強く認識できる。上へ上へと這い上がるために、大胆に恥をかくことが出来る彼らはやっぱり心の芯がしっかりしている。何をどれだけやったのか、把握できるのは、心も体も成長して大人になった証。そして、今まで散々散らかしてきた自分たちの “恥“ をわざわざ拾って集めて、ははっと笑う。めちゃくちゃ大人。大人になった彼らにしか出来ないこと。ははっと笑う彼らはどんな心境なのか、是非教えていただきたいです(泣)

 

なにかと比べてきたけど 決めた自分のリズム

プラスしか知らなかった 知ってしまったマイナス美学

 

「なにかと比べてきた」ことをはっきり言える彼らに聖杯ぶち込みたい(泣)タキツバかな?!?!?!嵐さんかな?!?!?!?(適当なことを言うな)(怒られる)ようやく “自分たちのリズム“ を見つけられてよかった。どのタイミングかなあ、あの頃かなあ。ってちゃんと把握できないから新規はつらい。けど、ここにきてちょっと報われた歌詞。「マイナス美学」なんて素敵な言葉選びなんだろう。これを歌うすばるくんも素敵だ。関ジャニ∞はいつだって飾らない。ありのままをさらけ出してくれる。汚れようが、ぐしゃぐしゃになろうが、いつだってそのまま前を向いて走る。その精神が、まさに美。マイナスを美学と表現したその心境、是非教えていただきたいです(泣)

 

守るべき未来のために 嫌われ者を選んだ

過去に囚われ

嘘を着替え

手つかずの夢

進むべき道のために 靴を汚して街に出る

自己に塗られて 淀んだ時間 そこから次のステージへ

 

サビ。涙チョチョ切れる。「守るべき未来」それは、関ジャニ∞のこれから歩んでいく道も含め、年下組のことだとしたら。嫌われ者になろうが、周りから変な目で見られようが、絶対にこいつら(年下組)だけは守る。関ジャニ∞を守る。そんで、お前ら(三馬鹿同士)も守るで。俺が守ったるから。横山くんすばるくん村上さん、3人それぞれがそう決意した声が聞こえてくる。決して綺麗で華々しくない。むしろボロボロで汚くて不安定で。でもとっても三馬鹿らしい。いつまでも過去に囚われてるし、嘘で飾るし、夢は手つかず。でも、めちゃくちゃかっこいい世界一かっこいい。きっと、過去に囚われているのは未来を見据えてるからこそだと思うし、嘘は年下組を守るための優しい嘘だと思うし、夢は手つかずと歌うのはゴールを決めつけて関ジャニ∞の可能性を潰したくないからだと思う。

 

「靴を汚して街に出る」“街“ は芸能界か、世間か、東京という戦域か。わざわざ靴を汚して挑むってめちゃくちゃかっこいい。こういうスタイルを崩さないの、彼らはいつまでも圏外の挑戦者であり続けるんだなとひしひし感じる。

「自己に塗られて 淀んだ時間 そこから次のステージへ」皆さん三馬鹿が次のステージへ進みましたよ〜〜〜〜〜!!!!(号泣)言葉選びが本当にセンスありすぎて感服。心服。敬服。次のステージでも次の次のステージでも次の次の次の次の次の次の次の次の次の次の次のステージでもどこまでもついて行きます。

 

Answerは、かなり直球で泥臭い感じのする詞が多いけれど、気取らない洗練さと誠実さから三馬鹿の強みが良い色を帯びている。すばるくんがデモを上げて、横山くんと村上さんに聴いてもらって。『殴り書きでも何でもいいから、出てきた言葉をちょうだい』と2人に頼んで。だから本当に素直な感情が込められているのだと思う。

 

あまり細かい打ち合わせはしていないんですけど、3人とも共通している言葉があったりして、それは面白いと思いました。自然と共有しているところがあるのかもしれないですね、やっぱり。

(Songs 2017 VOL.175)

 

すばるくんが雑誌の取材で語った言葉。少年時代から一緒に芸能界を歩んできて、それぞれ感じ方や悩みやみえていた景色というのは多少なりとも違いはあるけれど、自然と共有していた部分が今ここで再確認できて。三馬鹿の世界というのは、ファンには入り込めないほど繊細で奥深いものだった。

 

ライブでは、曲中にジュニア時代の写真がスライドショーのように映し出される。その全てが3人で写っているものだった。三馬鹿は3人でひとつ。と同時に、誰がセンターとかはなくて、3人で背中を合わせて進んできたんだなって。

 

また、確かにダンス曲ではあるけれど、“踊る“ というより “歌があっての振り付け“ のように感じだから、あくまで楽曲をメインに汲み取らせたいんだなと思う。特に、歌詞に比例しての動きが多かったこともその一例で。三馬鹿が揃って手を上げる振り付けをみたとき、彼らが今まで大切に守り抜いてきたものが背中に浮かび上がったような気がしたし、彼らの勇姿が目に見えた瞬間でもあった。これは絶対に、3人同じ画面におさえて円盤化していただきたいです〜〜(泣)

 

 

ノスタルジア

年下組のユニット曲。作詞:田中秀典 作曲·編曲:蔦谷好位置

 

初めて聴いたとき、Answerとすごく対照的な楽曲だと感じた。お洒落でどこかロマンチック。良い意味でこちらは綺麗に洗練されている。しかし、聞き比べれば聞き比べるほど、Answerとリンクする部分がたくさん見えてくる。

 

いちばんは、ここ。

 

変わってゆくって 分かったあの日

僕ら 気付かぬふりで走った

強がって さすらって 戻れない場所で

今日も “その続き” を歌ってる

 

サビ。ノスタルジアが初回盤A、Answerが初回盤Bに収録されていたため、ノスタルジア→Answerの順に聴いた。だから最初は『aメロbメロ洒落てるなあ〜』という感じだったけれど、Answer→ノスタルジアを聴くとこのサビを聴き逃さないわけにはいかない。まさに三馬鹿ありきの年下組の心情を歌っているようだ。実際田中さんもそれを踏まえて歌詞を書いてくださったのでは......?(余談ですが私は田中秀典さんのかく歌詞が大好きですありがとうございます蔦谷さん)

 

「変わってゆくって 分かったあの日 僕ら気付かぬふりで走った」僕らはただ走ることができた。彼ら〈三馬鹿〉がいたから。なーんて、都合の良い解釈。気付かぬふりで走ることができたのは、三馬鹿が嫌われ者を選んだから。ただ走ることができた。走らせてくれた。だから、戻れない場所で今日も “その続き” を歌ってる。ちょっとここで切なくなるのは、三馬鹿と年下組がお互いを思うが故の優しさが優しすぎたから。頼りすぎちゃったかも、尽くしすぎちゃったかも、の罪悪感。そこまで大袈裟じゃないけれど、関ジャニ∞の関係性って本当に優しさで溢れているから、その優しさに胸を焦らされる。冷えた体を温めようと、温かいスープを飲んだら、舌をやけどしちゃったみたいな感じ。

 

進んで 迷って 立ち止まる時

君の声が道標になる

連れてって 連れてって 夜明けの向こうで

出逢う “ひとつだけ” を信じてる

 

このサビ歌詞だけ二度繰り返される。とてもぐっとくるのは、年下組が歌うこの歌詞の奥には確かに三馬鹿がいるからだ。迷ったとき、悩んだとき、立ち止まってしまったとき、必ず頼れる3人がいた。3人の声が道標だった。お願い、連れてって。僕たちがまた迷わないように。すがる思いではなく、純粋に信頼している気持ち。きっと、出逢う “ひとつだけ” は関ジャニ∞、彼ら自身なのかもしれない。

 

三馬鹿が引っ張って、年下組が頼りすぎず自分の足で追いつき7人が出逢ったとき、関ジャニ∞というメンバー皆が対等で唯一無二の存在が出来上がる

 

ノスタルジアは、本人達が書いた歌詞ではないにせよ、どこかAnswerを思い浮かばせる楽曲。しかし、Answerとは限りなく対極だ。それは、曲調や歌詞のお洒落さも含め、いちばんはライブでの演出にあると思う。Answerが楽曲の ”歌詞” メインなら、ノスタルジアはダンスを含むメンバーの ”動き” がメインになる。

 

ライブにて

曲がかかるとまず、丸山さんがバクステに現れる。そこからは綺麗なリレー方式のように、メンステからみて左側に大倉くん、右側に錦戸くん、メンステに安田くんが順番に登場。とっても素敵だった。彼らの良さが最大限に生かされている演出。しなやかな身のこなし。長い手足で優しく美しく、繊細な線を描くように踊る。個人的に丸山さんのダンスに見惚れた。1日目はメンバー4人全体をみていたけれど、2日目は丸山さんをロックオンしていた。大倉くんは2日目だけ衣装のフードを被っていたのがずるい。かっこよすぎてどうにかなりそうだった。3日目は大倉くんをロックオンしていた。満足。(あ、余談です)

 

最初は4人離れた位置で歌って踊っていたが、徐々に真ん中に集まる。まるで、小さな妖精のヒカリが集うように。そして、4人が中央に集まったとき、互いに手を差し出し顔を合わせる。バラバラだった4人がひとつになる。そこからのことはよく覚えていないが、4人が向かい合ったあの瞬間は最高だったー度離れた線がまた交わる瞬間だったんだなって、本当に最高の演出だった

 

もちろん、歌詞も素敵だ。楽曲だけ聴いていてちょっとの寂しさを感じたのは、『ノスタルジア』つまり、故郷を恋しがる想いが込められているから。駆け抜けてきた松竹座時代、20代があったからこそ、切なげに、でも力強く歌えるんだなと感じる。丸山さんは歌詞の中にある「河川敷」という言葉を歌うとき、河川敷にいたそう(笑)メンバーそれぞれの思い出の場所を思い浮かべながら、離れた故郷を苦しみ恋しがりながら、歌っている。だから聴いている側は、ちょっと切なくなって、胸がぎゅっとなる。

 

Answerとノスタルジア

Answerが3人同じ画面に写して欲しいのなら、ノスタルジアは是非マルチアングルが良い、との声をよく聞く。私もそう願う。では何故か?Answerは楽曲を含めた『歌詞』重視で、ノスタルジアは楽曲を含めた『演出』重視だからではないか。それぞれ見せたい、見てほしいスタイルが違う。これもまた、対極でイカしている。

 

Answerがあってノスタルジアがある。ノスタルジアがあってAnswerがある。三馬鹿がいて年下組がいる。年下組がいて三馬鹿がいる。この2組は限りなく対極で限りなく対等なのだ。(シンメかよって話。ある意味シンメかも)自分を犠牲にしても守りたい存在がいて、いざという時いちばんに信頼でき、地に足つけて前へ進む仲間がいる。とても良い関係性がこの2曲から汲み取れる。

 

他にもライブをみて強く感じたのが、三馬鹿は「背中合わせ」年下組は「向かい合わせ」だということ。これはなんとなくひらめいたもので、あくまで感覚的なものだからはっきり説明しろと言われると出来ないけれど。2組を端的に表すならニュアンス的にはそんな気がする。

 

そして、最終的に彼ら関ジャニ∞は〈三馬鹿〉〈年下組〉の垣根を超えてひとつになる。結局は。境目とか境界線とかあるようでないのかなと思ったり。こんな考察しちゃったけれど、関ジャニ∞関ジャニ∞に変わりはなくて。ただ、ジャムというアルバムのユニット曲に込められた魂は消化せねばと思った。まあ、Answerとノスタルジアはこれからも ”並んで” いつまでも忘れ去られることなくエイトとエイターのなかに刻み込まれるんだろうな。円盤化が楽しみです。さあ、どう編集されるのか、乞うご期待!関ジャニ’sエイターテインメントジャムは残り2公演。

 

 

 

 

 

 

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